NY初のCBDカフェをオープンさせた林まやさんにインタビュー

実はSNSでNYでCBDカフェを運営されている日本人女性を拝見し、フォローさせていただいたところから、林まやさんとのやり取りがはじまりました。
お互いにアメリカ在住であったこともあり、クリスマスにプレゼント交換し、その中にまやさんのカフェで販売しているエディブルが入っていました。

美味しかっただけでなく、体感もばっちりで、どんな方が作っているのかしら。。。という好奇心からインタビューの申し込みをさせていただきました。
快くお引き受けいただきありがとうございます。

それではCBDで一服しながら、ぜひお読みください!

―― 自己紹介をお願いします。

NYにあるカフェ・キャナルのオーナーをしています、林まやです。カフェ・キャナルはNY初のCBDコーヒーショップです。SOHOエリアで人通りの多い大きな交差点にあり、絶好のロケーションです。
※以前、SNSでカフェの窓に貼る広告が結構な収入になるとおっしゃってました笑。それだけ立地が良いということですね!

NYのCBDショップは高いというイメージがありますが、コーヒーにCBDを少量入れることで、手頃な値段でCBDがお試しいただけるのがおすすめです。
CBDってどうなのかなと、一歩がなかなか踏み出せない方に試していただきたいという思いからカフェをはじめました。

もともと飲食業をやりたかったのですが、コロナが流行し、レストランをオープンさせるのはかなりリスクがあるということで、コーヒーであれば、みんな毎日飲むものだから大丈夫だろうと。
私自身もコーヒーが大好きで、SOHOのお気に入りのコーヒーショップに立ち寄った際に、女の子がマリファナに火をつけようとしたところ、隣にいた別のお客さんが、マリファナの煙の臭いが嫌いだからここで吸わないでと言ったんです。
その女の子は、隠れるようにマリファナを吸っていました。その光景をみた時に、喫煙場所をきちんと作れば、アムステルダムコーヒーのようにマリファナを吸いながらコーヒーが飲めるのかなと、アイデアが浮かびました。

―― なるほど、ビジネスモデルはアムステルダムコーヒーだったのですね?

はい、NYはまだTHCがダメで、大麻は育ててもいいけど、売ってはだめなんですね。だから大麻を買うところがない。
だから、大麻を販売してはいけないのです。法律の改正が実施されたら、コーヒーショップはディスペンサリーにしてもいいなと思っています。
※NYでは、現在のところ、医療大麻はディスペンサリーで販売されていますが、嗜好用大麻の合法化法案は署名はされたものの、合法化はもうそろそろでしょうか。

―― アメリカは州によって法律も違うので、びっくりですよね。

そうですね。イタチごっこです。デルタ8THCなども、あるお店ではTHCと言って販売していたりして、知らないお客さんがTHCと思って買っていくんですね。でも、すぐに店は潰されるの繰り返しです。

―― THCは規制されていますが、カフェで吸ってもいいのですか?

カフェでコーヒーを買って、自分で持ってきたジョイントを吸う分には問題ありません。カフェでジョイントを売っている訳ではないので。カフェは、吸える場所(アウトドアスペース)を提供しているのです。
毎週日曜に教会のあと、コーヒーと一緒にジョイントを吸ったり、ジム帰りに寄ってくれたりと、常連さんも多いです。

―― まやさんが、アメリカに来たきっかけと、CBDに触れたきっかけを教えてください。

私、身長が178㎝ありまして、海外でモデルしてみたらというアドバイスで、人生の休憩もかねてNYに来ました。そして、NYに恋しました!
がんばってビザも取得しましたが、モデルという華やかな仕事に適応していなかったのか、落ち込みがひどく、外にも出たくない、真逆の人間になってしまいました。
そんな時、ヘアメイクの友人に、ハイにならないけど、めっちゃリラックスするCBDというのがあるよと教えてもらいました。
最初は疑心暗鬼でしたが、本当に心がずたずたで藁にもすがる思いでした。それが、2017年頃です。
PMSもひどくて、月の半分はメンタルが不安定でした。薬ももちろん使っていましたが、なかなか良くならず、CBDが役に立ったのにとても驚きました。
こんないいものを発見した!と嬉しくなり、SNSでシェアしていたら、見てくれている方から多くのご質問がくるようになり、いつかCBDのお店をやってみたいなと思うようになりました。

―― なるほど、そしてカフェ・キャナルをオープンされたんですね。
ただ、コロナ禍でのオープンでしたが、ロックダウンなどは大丈夫でしたか?

はい、2021年4月20日にオープンしました。全面的なロックダウンはありませんでしたよ。
※4月20日。。。。オープン日もばっちり合わせていますね!

―― カフェのクッキーをいただきましたが、すっごく美味しかったです。まやさんが店舗で作られているんですか?

お菓子つくりは嫌いでした。きちんと計量しなきゃうまく仕上がらない。
そういうのは苦手で笑
でも今は楽しくやっています。
CBDが入ったブラウニーがカフェで一番人気です。甘すぎず、コーヒーにとても合うんです。カップケーキやマフィンもとても人気です。
CBDを摂りたくない方もいますので、CBDの入っていないメニューもご用意しています。

私もシナモンクッキーとブラウニーをいただきました。すごく美味しかったのと、かなり体感がありました!食べたの忘れて自転車乗ってたら、ふわふわしてきて、「あ~、クッキー1個食べたんだった」ってなって。

―― お店をやってて苦労話はありますか?

苦労話。。。いっぱいあるんだろうけど、なんだか出てこないなあ。
すごいなと思ったのは、毎週イベントをやっているのですが、例えば7PMとかにイベントが終了して、DJもピタッと止まるとみんなサンキューとニコニコして帰っていくんです。
これがアルコールだと、ケンカが始まったり、酔っぱらって吐く人がいたりとか、大変だろうと思うんですよね。大麻ではそういうのがない。

最近、大麻は吸うけどお酒は飲まないという若者も増えてきていて、お酒は毒という認識が高まっているように思います。
うちでも、ノンアルコールのカンナビスワインなどを出していこうかなと思っています。

―― 大麻やそれ以外でも、日米の違いをどう思いますか?

新しいことに対してあまり抵抗を感じないので、大麻をはじめてみても、特に大きな驚きはなかったですが、NYって色々なエリアから来てる人が多いので、何者にもなれる、自分がやりたいことができる街だと思っています。
困っていることがあれば、みんな助けてくれる。NYって下町っぽいなって。みんなあったくてつながっている、小っちゃい都会だからこそなんでしょうね。

ただ、主張しなければいけないのは辛い時もあります。初めは英語もままならなかったので、静かな人になっちゃって、言葉が卓球のように右左飛んでるのをみてるだけ笑

―― カフェ・キャナルの今後は?

まずは地域密着。常連のお客様も多いのですが、「Hiって言いたかっただけなんだけどね」と、ドアを開けて挨拶しにきてくれるんです。こんな時、あ~いいカフェやってるなって。常連のお客様を大切にしていきたいと思っています。
将来的にラウンジを展開したいです。食事もできて、大麻も楽しめるような。

大麻の販売や製造ライセンスはお金もかなりかかります。申請して取得できるかわからなくても、その膨大な申請料は支払わなければなりません。←3000万~5000万円だそうです!
日本は、輸入の障壁は高いですが、輸入後のルールってないから何でもできちゃうよね、と日本の知り合いと話していました。
例えば、1個のチョコレートにCBDが100mg入っていたとしても全然問題ないのが日本。NYでは食べ物や飲みものには、1製品あたり25mg以上入れてはいけないルールがあります。
※例えば、クッキー1枚には25mgまでのCBDしか入れてはいけないそうです。調べてみると、サプリメントはまた別で、1製品あたり3000mgまでは大丈夫そうですね。

確かに、米国やヨーロッパを参考に日本でもガイドラインが今後できたら安心ですね。

―― 最後に、まやさんにとってのCBDとは?

Quality of Life(生活の質)の向上です。日本で販売されているCBD製品はたくさんありますが、今、CBDに興味のある人の多くは、大麻に興味がある人だと思います。日本でも大麻が吸えるように、そういった活動とはまたちょっと違って、日本はNYよりももっとストレス値が高いと思っていて、身体のケアとか肌のケアはお金を惜しまないけれど、心のケアをしている人って少ないと思うのです。
CBDはQOLを高めるアイテムの一つです。総合的にみたときに、瞑想、運動、美味しいものなどと一緒にCBDが存在しているように思います。CBDだけではなく、そういった生活全般において、生きやすさのようなものを提案できたらと。CBD1本売っておしまい。。。というものではなく。
カフェのお客様をみていて思うのは、CBDが良く効く人は、食べるものがオーガニックだったり健康に気を遣っている人が多い。全てはバランスなんですよね。


まやさん、ありがとうございました。
インタビュー後のレコーディングしていない会話で、日本での展開などにも触れていただき、ますますカフェ・キャナルさんの今後が楽しみで仕方ありません。


プロフィール:

林 まや(Maya Hayashi)

ニューヨーク・マンハッタンにあるCBDカフェ(Cafe Cannal)オーナー。
日本出身、2017年モデル活動をするためニューヨークへ。2019年にアーティストビザを取得するが心のケアが出来てなくうつ病になる。モデル活動どころか外に出る事すら億劫になる生活を半年送る。様々な方法を試してみる中でCBDに出会い、無事社会復帰。
本当にやりたかった飲食の道に進もうとするが、コロナが流行しパンデミックになり、CBDを必要としている人が多く存在することを知り、2021年4月、NY初のCBDカフェをオープンする。

Cafe Cannal
416 Broadway New York, New York 10013
https://www.cafecannal.com/

Instagram:@cafecannal
Twitter:@maya_times



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